看護師が子育てと仕事を両立させるには

看護師が子育てと仕事を両立させるには 仕事

看護師をしている方々の多くが直面する壁、それは「子育てと仕事の両立」ではないでしょうか。独身時代は夜勤ありのフルタイムでバリバリ働くことができても、家庭を持って子育てをしながら同じように働くには限界を感じる方がほとんどだと思います。

私自身、子どもが生まれてから働き方を変えた一人です。看護師の仕事は多様な勤務先や、勤務形態があります。自分に合った勤務先を見つけ、生活がずいぶん楽になりました。

この記事では、看護師が仕事と子育てを両立させるためには何が必要か、実体験も踏まえて解説していきます。

看護師が仕事と子育てを両立させるのが難しい理由3選

看護師の仕事と子育てとの両立が困難な理由について、3点紹介していきます。

夜勤がある

1つ目は夜勤があることです。独身時代は問題なくこなすことができていた夜勤も、子どもが生まれてからは、食事や保育園への送迎など家族の手厚いサポートが必要になります。配偶者の仕事によっては、夜に家を空けることができない場合もあるでしょう。

子どもを持つ看護師が夜勤を行うには、よっぽど家族の理解と協力が必要です。ある程度子どもが手を離れたら夜勤が可能になるかもしれませんが、子どもが高校生になるくらいまでは夜勤は難しいと感じます。

シフト制勤務

病院によっては夜勤だけでなく、早番や遅番など多様な勤務帯でシフトが作成されます。必要に応じて食事の準備や送迎の手配が必要です。さらに特殊な時間帯の勤務の日は、子どもの体調不良等で急な欠勤が必要になると、勤務先も対応が難しい場合があります。

病児保育や祖父母に預けてどうにか出勤するようにやりくりしたり、上司への電話連絡で丁重に謝ったり…といった経験があるかたも多いのではないでしょうか。

また、保育所や学校に通っていると面談や参観日、家庭訪問などさまざまな予定が入ります。それらの予定がゆとりをもって2か月前などに決まっていればよいのですが、次月の勤務が出た後に、面談日程が発表となる場合も多々あります。

そうなると、休みの調整、場合によっては他スタッフの勤務調整も必要となってしまいます。特に、兄弟がどちらも保育園児、小学生…などと所属が1か所の場合は良いのですが、上の子は小学校、下の子は保育所など所属が異なると、大変さが倍増です。運動会など各種イベントがそれぞれにあり、ますます勤務の調整が難しくなります。また、始業や帰宅時間が異なったり、小学生であれば長期休暇もありますので、特に留守番の難しい小学校低学年~中学年は対応が難しい期間です。

とにかく激務

私がもともと勤めていた病院は急性期病院で、予定入院に加えて緊急入院、さらに手術や検査なども日々多数あり、かなり激務でした。残業するのが当たり前で、もはや定時って何時だっけ?状態。延長保育を頼まなければならないことも多々あります。そして、くたくたの身体で子どもを迎えに行き食事の準備をして~と、怒涛の日々になります。

以前の病院では看護師の人員配置基準は5対1(患者5人に対し看護師1人)と決まっており、急な欠勤が必要な場合は病棟側も対応が困難でした。そんな環境で働き続けていると、どうにか預けて出勤するのが当たり前という風潮になっていき、子どものそばにいたくても出勤せざる負えない状況になっていました。

子育てと仕事を両立するためには

では、子育てと仕事を両立するためにはどうしたらいいのでしょうか。大きく分けると、仕事の仕方を変えるか、より手厚いサポートを受けるかしかないかなと思います。

勤務時間や勤務形態を変える

夜勤をやめて日勤だけにする、時短勤務の制度があれば時短で働くなど、働き方を変えるのが一番の方法です。また、正職員からパートへ変わるのも手です。

正職員は日々の業務に加えて係活動や勉強会など、さらに負担のかかることが多いです。勤務先にもよりますが、パートであれば正社員ほどあれこれ求められない場合が多いので、負担は軽くなります。

転職する

勤務形態や時間を変えると給与が少なくなってしまいます。その場合は、思い切って転職してみるのも一つです看護師の勤務先は病院だけでなくクリニックや、デイサービス、訪問看護、高齢者施設など多岐にわたります。勤務時間や内容も様々です。

実際に、私の周りでも子育て世代は転職率が高いです。看護師は慢性的に人手不足ですので求人は多数あり、希望の勤務時間や雇用形態、給与など自分に合った仕事が見つかるチャンスも多いです。

多忙な中で自分で転職先を探すのが難しい場合は、転職サイトを利用するのも一つの方法です。私も利用したことがありますが、条件にあった求人をピックアップしてくれたり、見学や面接の日程を調整してもらえて、とても助かりました。

サポートを活用する

子育てのサポートには私的なものと公的なものがあります。

私的なものでは、配偶者や祖父母など家族のサポート、ご近所やママ友のサポートなどがあげられます。家族で話し合い、理解と協力を得るのも手段の一つですし、同じ境遇のママともがいれば送り迎えなど協力できることもあるかもしれません。

また、公的なサポートとしては「ファミサポさん」など訪問型の子育てサポートがあります。もちろん利用料金がかかりますが、送迎や見守り、家事なども行ってもらうことができます。バリバリ働いてキャリアを重視したい!という方には、勤務形態は変えずにサポートを強化するのが選択肢の一つになると思います。

ワークライフバランスを見直してみよう!

看護師の仕事と子育ての両立は難しいですが、働き方を変えたり、サポートを得ることで解決につながることもあります。

私の場合は転職し、パート勤務となったことで以前よりもゆとりを持って子育てできるようになりました。給与は減りましたが、勤務後に総菜を買うことをしなくなり出費も減ったので、家計に大きな影響はありませんでした。

看護師の仕事は求人が本当にたくさんあります。選択肢が多いのは素晴らしいですが、多すぎて自分に合った求人を見つけ出すのはとても大変です。転職サイトを利用すれば、自分の希望に合った求人をピックアップしてくれたり、面接や見学の調整もしてくれるのでおすすめです。

この記事を読んで、子育て世代の働き方について考えてもらうきっかけになったら嬉しいです。

日々の激務と子育てに奮闘している看護師の皆さん、本当に毎日お疲れ様です。私も明日も仕事頑張ります!

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